濃く淹れてうすめて飲むコーヒー教室(1)

私は日本セカンドライフ協会(JASS)の会員向けにコーヒー教室「濃く淹れてうすめて飲むコーヒー教室」をやっておりますが、ここでその内容を何回にも分けて少しずつご紹介しようと思います。この教室では「うるおい式」淹れ方を講義しています。私は「コーヒー文化研究」に「濃く淹れてうすめて飲むコーヒー」をテーマに近年では特に濃縮コーヒーについて、その作り方や特徴を報告して参りました。一方、知人やJASS会員の方に濃縮コーヒーを差し上げたりしておりましたところ、まろやかですっきりしていておいしいという方が多く、作り方を教えてほしいという声も上がってきました。しかしながらサイフォンを使いますし、一般の人にはやや難しい手順ですので初心者には無理と思い、うるおい式で淹れるやさしい方法を教えることにしました。濃縮コーヒーの淹れ方の柱になっている抽出原理と、うるおい式の抽出原理が共通なので同じようにまろやかですっきりした味のコーヒーが出来るからです。この柱になっている抽出原理こそ私が、「まろやか/渋み仮説」と呼んでいるもので、この仮説にもとづく淹れ方をしますと、低品質のコーヒー粉でもまろやかですっきりしたコーヒーになります。