抽出における考慮点(2)

これはご存知の方も多いサイトのフレーバーコーヒー「珈琲科学館」に書かれているうまみと渋みの性質の一部を私がまろやか成分と渋み成分に言い換えたものですが、これを「まろやか/渋み仮説1」としました。

まろやか成分:高い濃度の水溶液にもとける
         全体としてとけやすい

渋み成分  :低い濃度の水溶液にしかとけない
         全体としてとけにくい

うまいはおいしいに通じ、おいしいかどうかは多分に個人の嗜好によるところがあります。一方、まろやかかどうかは個人の嗜好による偏りが少なく、しかもまろやかなコーヒーは飲みやすくどなたにも好まれますので、私はまろやか成分に言い換えています。そして、この「まろやか/渋み仮説1」が成り立つと考えて考案したのが「うるおい式抽出」です。