半返し

品質のよいコーヒー粉の場合、うるおい式基本で抽出したあとのコーヒーかすにもまだよい成分が残っている可能性があります。コーヒーかすにさらに注湯すれば残った成分を取り出すことができますが、濃度のうすい状態になりますので渋みが出てくる可能性があります。渋みがある場合は、仮説2を用いて渋み成分をかすに吸着させる操作を行います。具体的には、二度目の抽出で出てくるコーヒー液を補助容器に受け、それを再度コーヒーかすにかけます。取り出した抽出液は一度目の抽出液に加えます。この操作を「半返し」と呼んで、「打ち返し」と区別します。

計量と補助のため試飲カップを2つ使います。
半返し手順
1〜3.うるおい基本手順
4.内カップを試飲カップの上に乗せ、新たに少量の湯を注湯する
5.試飲カップに下りたコーヒー液を、内カップのコーヒーかすに注ぐ
6.内カップの穴から下りるコーヒー液を外カップにあるコーヒー液に足す

カップにできたコーヒー液を好みによりうすめて飲みます。