水淹れ濃縮コーヒー

「水出し」という言葉には一定のイメージがありそうなので、あえて「水淹れ」としましたが、意味は抽出の際に湯でなく水を使うということです。
かの三浦義武さんがカフェ・ラールをつくるのに水で淹れてそれを湯で薄めてお客に出したということから、サイクロン濃縮コーヒーも水で淹れる世界に何か鉱脈があるかもしれない、とここ一週間ばかりいろいろな方法を試しているところです。水で蒸らして(=粉を水に濡らして放置する)、しかる後に水で抽出するというところから始めました。やはりこれでは予想にたがわず香りもなく味も気の抜けた濃さも不足したどうにも使えないものでしたが、粉砕度、湯の温度、蒸らし時間を変えているうちに少しずつましなものが作れるようになってきました。今朝は、水で蒸らした粉を3分間蒸気にさらし、水で抽出するところまで来たところで結構飲めるものになりました。いまそれを飲みながらこれを書いていますが、家ならお客様に出しても大丈夫な味です(旨いところまではいかないもののインスタントよりましな味)。次は、お湯で蒸らしてそれを蒸気にさらしたものを水で淹れてみたいと思っています。