うるおい式淹れ方(3)

自分好みの抽出条件を探すには、抽出に再現性があることが大切です。粒度、湯の量、温度、ひたす時間を同じにすれば同じ味になります。なぜなら、抽出の大部分はひたし時間内に終わり、つづく注湯は少量の湯を一気にかけるだけなので毎回同じやり方が可能だからです。うるおい式の長所がこの再現性のよさです。
それに対しドリップ式は、たとえ粒度、湯の量、温度、蒸らし時間を同じにしてもそのあと2〜3分もの間細くあるいは太く湯を同じパターンで注ぎ続けることが難しく、結果として溶け出す成分がブレやすいのです。同じ条件で淹れても毎回味が違うようでは好みの条件を探すのが難しいのは当然でしょう