うるおいドリップのきっかけ

あれはもう1年半も前のことです。横浜で働きながら子育てをしている主婦に、ためになるお話しを提供する活動体がありまして、その企画スタッフの1人に私の息子の妻がおりました。その会のセミナーで私のコーヒーの話しをしてくれないかという依頼がありまして、せっかくですから二つ返事で受けることにしました。そのときは、私が特許をとった新たな抽出法の話しということでした。よくテレビで、ちょっとしたアイディアが製品化されてお金が儲かった主婦の話がありますから、たぶん特許取得ということに関心あるのではないかと思いました。

しかしながら、特許イコールお金儲けという図式は成り立ちませんし、その抽出法を知ったところでとても一般主婦の参考になるとも思えません。どうせ話しするなら主婦に役立つコーヒー抽出法ができないかと考えてみました。そしてそれまでこつこつと研究していた「うるおいドリップ」式抽出器と同じことをコーヒー用プラスチックカップ(プラカップ)で作ることを思いついたのでした。